兵庫会について ご挨拶

ご挨拶

日本公認会計士協会 兵庫会 会長:宮田 勇人

Keep on Trying with Hyogokai!
これからの兵庫会について

ご挨拶

第56回の定期総会終結をもって、任期2年目に入りました兵庫会会長の坂井浩史でございます。
 兵庫会会員の皆様方におかれましては、平素より兵庫会会務に対してご理解、ご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 昨年兵庫会会長に就任にしてからの1年間は、一言で申し上げると「ウィズコロナやアフターコロナへの対応、公認会計士業界の多様性への対応」を検討し続けた1年でありました。

公認会計士業界の多様性についての認識

私が、兵庫会会長として意識してまいりました、公認会計士業界の多様性は、以下の3点であります。

一点目は、「職業種類の多様性」であります。従来、公認会計士の職業種類は、監査、税務、コンサルティングと言われていましたが、組織内会計士、社外役員公認会計士として活躍する会員が増えております。
 兵庫会の会員・準会員数は、2023年6月13日現在1,014名となっておりますが、このうち組織内会計士ネットワーク会員数は90名、公認会計士社外役員ネットワーク会員は82名となっております。

二点目は、「監査対象や保証対象の多様性」であります。非営利分野では、公益法人、社会福祉法人、医療法人等への会計監査の導入が制度化され、また、地方公共団体の包括外部監査制度も地域に根付いてまいりました。トピックとしては、監査法人等が、気候変動等を含むサステナビリティ(持続可能性)情報に対する保証業務の担い手となることが検討されております。

三点目は、「女性公認会計士の活躍」であります。兵庫会では2023年6月13日現在174名(17.1%)の女性会員・準会員が活躍されています。
 日本公認会計士協会では、2030年度までに公認会計士試験合格者の女性比率を30%へ上昇させること、2048年度(公認会計士制度100周年)までに会員・準会員の女性比率を30%へ上昇させることをKPIとしております。

兵庫会の重点施策

私が兵庫会会長として、多様性を意識して掲げた重点施策4点についての実績と課題を述べさせていただきます。

一点目は、「組織内会計士、社外役員公認会計士の情報交換・懇親の場の確保」であります。
 兵庫会では、名簿作りに取りかかり、組織内公認会計士については兵庫会単独、関西三会共催により2回の専門委員会と懇親会を開催するに至りました。
 社外役員公認会計士については、関西三会会長会議で、これから専門委員会と懇親会の開催を検討することを申し合わせております。

二点目は、「非営利法人に関する専門情報の収集、発信」であります。
 兵庫会では、昨年、非営利法人委員会の中に社会福祉法人小委員会、医療法人小委員会、公益法人小委員会を新たに設置し、小委員長が関西三会で集まり、それぞれの分野の専門情報を収集、発信する体制を整えました。
 今後は、各小委員会においてメンバーを募集し、専門情報の発信等も行ってまいりたいと思います。

三点目は、「ダイバーシティの推進」であります。
 昨年の定時総会において兵庫会部委員会規則の一部変更をご承認いただき「ダイバーシティ推進委員会」を新たに設置いたしました。従来開催していた「女性公認会計士活躍の会」を発展させて、兵庫県弁護士会の女性会員の皆様との交流会等を開催いたしました。今後も、面白い企画を打ち出してまいりたいと思います。

四点目は、「C.P.A.Hyogo News の紙面充実による発信力の強化」であります。
 全ての兵庫会会員・準会員に送付されるC.P.A.Hyogo News の紙面充実は、多様性対応の究極と言えると思います。
 兵庫会では、昨年より監査法人所属会員へのインタビュー企画、友好団体である兵庫県社会福祉法人経営者協議会、兵庫県弁護士会への訪問インタビュー企画を実行し、C.P.A.Hyogo Newsに連載しました。
 今後は、地元マスコミ、大学の先生方との交流にも力を注ぎたいと考えております。

さらに、気にかかることがあります。コロナ融資(ゼロゼロ融資)の返済開始が、今年6月から8月以降ピークを迎えます。公認会計士は中小企業支援の専門家であります。兵庫会では、中小企業支援体制の強化に努めてまいりたいと思います。

最後になりましたが

冒頭の標語のとおり、兵庫会役員、事務局一同、会員サービスの充実に向けて全力で会務運営に取り組み、新しい施策にもトライしてまいります。温かいご支援とご協力をいただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。